研究設備

生物環境学研究グループでは,下のような環境制御機器や植物応答計測機器を活用して,植物と環境との関わりについて教育・研究を行っています.

環境制御機器
環境制御機器
風洞型グロースチャンバー

植物周辺の気流環境は,植物体内と周辺大気とのガスや熱の交換に大きく影響するので,植物と環境との相互影響を解明する上で,気流環境の制御は不可欠です.このチャンバーは,空気力学的な設計にもとづいて気流環境を精密に制御できる特殊なチャンバーで,個葉から群落レベルまで,気流環境が植物に及ぼす影響を詳細に調べることができます.

 fudoMHL
 ウォークインチャンバー  chamber1
 湿度・CO2制御チャンバー  Chamber2
 低湿度ストレス実験用チャンバー

湿度環境は植物の蒸散に大きく影響し,ひいては植物の水分状態やストレス耐性に影響しますが,その短期的・長期的な影響はまだ十分に分かっていません.このチャンバーは,気温30℃,相対湿度10%以下の低湿度環境を維持できる特殊なチャンバーで,植物の乾燥ストレスに関する研究に用いています.

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光質制御チャンバー  LED
低温ストレス実験用チャンバー

さまざまな環境での低温実験を行うことを目的として,氷点下まで制御できるチャンバーを6台保有しています.これらは,低温ストレス実験や,青果物や野菜・花卉苗のポストハーベストの研究などに用いられてきました.現在は,これらのチャンバーを活用して,樹木苗の高速生産システムの構築を行っています.

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メタン発酵制御・計測システム

バイオマス変換技術の一つであるメタン発酵の制御・計測が可能な,メタン発酵システムを保有しています.本システムでは,温度や内部の撹拌速度が自由に設定でき,生成バイオガス量,ガス中のメタン濃度や二酸化炭素濃度がリアルタイムに計測できます.このシステムを用いて,より効率的にバイオマスを利活用するための技術開発に取り組んでいます.

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亜熱帯植物温室 Greenhouse
  植物応答計測機器
光合成・クロロフィル蛍光計測システム

植物の光合成・蒸散に関して,さまざまなスケールに対応した計測機器を用いて研究を進めており,対象に合わせた機器の開発も行っています.最近では,光合成活性の評価にクロロフィル蛍光計測を取り入れ,生理的なメカニズムの解明にも取り組み始めています.

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個体・個体群光合成計測システム closed
水ポテンシャル計測システム  WP4T
ポロメータ  AP4
デジタルマイクロスコープ  microscope
元素分析装置  PE